「時間」はあるものではない「つくる」もの。

以前、退職した会社の上司からきつく叱られた時の言葉です。
「ばかやろう。時間っていうのは”ある"ものじゃない。”つくる”ものだ。”時間がない”なんて無能な証拠だ。お前には無理だ。」

私はある企業の栃木支店に勤めていました。
数日後に控えた本社でのプレゼンを上司に見て頂いたところ、評価は散々。そこで私が言った「時間が無くて・・・」というつまらない言い訳に上司が言った一言でした。
こう言われた時の私は、
「こいつ、普段なんにも仕事しないくせに、何いばってんの!!」
ってな感じで反省なんて全くしません。
・・・でも、ものすごく悔しくて泣いた。「無能」と言われて悔しかった。

その2〜3日後に本社プレゼンが行われました。
私はスポットライトが当たるマイク席から離れ、スクリーンの前へ。数日前に私に「無能」と言った上司はどこか!!!と探したけど見つからないまま、「どこかで見ていろ!」と思い切り、原稿も見ることなく自分の言葉で話しました。
最後まで、壇上からその上司の顔は見つかりませんでした。

プレゼン後の懇親会になり、あの上司の元へ。
上司はニコニコして「このばかやろうが!」と言いましたが、その周りで笑う部課長たちの顔。そして評価の声。
そうか、わたしはこの部長に育てられてると確信しました。
してやられた!!!って感じ。

そう、あの日以降の数日、私は自宅でシミュレーションしてた。
どんな質問がくるのか?どう答えるべきか?そしてその答えを聞いた上司はどう思うのか。
あらゆるケースを考えました。
そしてプレゼン。なぜ私は「無能」と言われたのか。
答えを見つけるのは早かったんです。それは私は間違いなく「無能」だということ。
無能を脱することはできない。ではどうしたらいいの?
当時の私はやけくそでした。
「無能」の私は「無能」でいいじゃないか。と半ば開き直り、ちょっと恥ずかしかった茨城弁混じりの栃木弁もさらけ出し、自慢の(当時は)ミニスカートのスーツで恥じらいなく話したんです。

懇親会で上司はとても酔ってしまい介抱させられましたが、最後まで「頑張った、よくやった」と褒めてくれました。
褒めてもらえるってうれしい。でも、あの時あんなにきつく叱ったのに、この変わりようって何?
これが「信じる」ということなのね、・・・って気づくのはずっと後。

私は既に退職し、その上司もご高齢。
どうして今更にしか気付けなかったのか、その感謝すべきことに。
今フリーランスで働く上で設定している「ポリシー」はすべて、その上司の教えにあります。
プレゼンは自分の言葉で。そして、他人がいとも簡単にこなす「作業」ほど難しい「技術」であるって言葉も実はその上司の言葉です。

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